毛利元亮はベティス、そしてカステジョンとスペインで2シーズン過ごした。
そして日本人ピヴォは、新シーズンに古巣であるペスカドーラ町田への復帰を決めた。
馴染みある新天地で新シーズンを迎えるストライカーに話を聞いた。
ーースペインでの今季(2023‐2024シーズン)を振り返ってください。
「チームとしても個人としても思い描いた結果ではありませんでした。自分のやるべきことはやれたと思いますけど、そこに結果が伴わなかった。足りなかった部分が多かった。そう思っています。特に得点については、スペインに来てからこの2シーズンで自分が求めているものの10分の1でした。10分の1は言い過ぎかもしれないですけど、どのチームでプレーしても、自分には得点が求められている。プレーにおいても、プレー以外の面でも考えることが多く、人としても成長したと思います。だけど得点の部分については、決してチャンスがなかったわけでもありませんでした。大事な試合で得点が取れなかったことに悔しい思いがあります」
ーー日本でプレーしている時に気づかなくて、スペインに来て気づいたことはありますか。
「スペインに来て、自分と向き合う時間が増えました。特にうまくいっていない時に自分を見つめ直す機会が多かったです。町田にいるといろんな方やチームメイトの助けがあり、自分の事を尊重してくれたので、自信を持って、試合に入れることが多かったです。スペインでは何者でもない自分がゼロから周囲の仲間の信頼や尊重を築き上げていかなければいけない。それがうまくいかない事が多かった。根本的には自分はもっと実力をつけなければいけない。そう改めて思いました。新たなチャレンジ、選手として成長できる道を自分は常に探していきたいと思っています。新シーズンは、町田で優勝する。それを目標にスペインでの2年間でやってきたことを示したいと思います」
ーー特に何で示したいですか?
「ゴールですね。今の自分の実力を出して、それプラス、町田でさらに大きな成長をしないといけない。日本は今年のワールドカップの出場が叶いませんでした。あの予選のコートにいなかった自分に対して、すごく悔しいです。出場していた選手たちも悔しいと思うけど、自分はそのコートに立てる権利がありませんでした。どこにいようと自分は圧倒的な結果を残して、あの場に呼ばれていなければいけなかった。圧倒的な結果を残すために、次のワールドカップに向けて、日々成長をしていきたいと思っています」
ーー新シーズンの目標は?
「町田のリーグ優勝です。チームが優勝を達成するってことは、イコール、自分は得点でチームに貢献出来ていると思うので、目標は優勝です。今は町田で優勝することしか考えていません」