Yoshikawa entrevista

「名古屋オーシャンズはどうあるべきか、明確になったシーズン」

2007年に創設された「リーグは、17シーズン目を終えた。
名古屋オーシャンズは17シーズンの内、16回目の優勝を果たした。
16回と優勝に慣れている名古屋オーシャンズだが、2023-2024シーズンのタイトルは絶対王者にとって特別なものとなった。
勝利でしか優勝できない状況で迎えた最終節、首位ペスカドーラ町田戦。
名古屋は2-1で勝利し、劇的な逆転優勝をなし遂げた。最終節を含めて、終盤に貴重なゴールを立て続けに決めた吉川智貴。
名古屋在籍10シーズンのクラブの生ける伝説が、優勝を振り返る。

ーー優勝おめでとうございます。タイトルを勝ち取るために最終節の町田戦を含めて、終盤には重要なゲームがありました。大阪戦では残り45秒で同点に追いつきました。リーグ戦終盤、どのような気持ちで試合に挑んでいましたか?

 

「とにかく自分たちは勝つことでしか先がありませんでした。とりあえず勝点3を積み上げることだけを考えて、試合に挑んでいました。ただファイナルラウンドの初戦で大分に負けて、本当に優勝が厳しい状況になりました。だけど、とにかく前を向いてポジティブにやり続けるしかなかった。苦しくても自分たちを信じてプレーを続けました」

 

ーーリーグはとても拮抗した戦いになりました。チームのリーダーのひりとして、同僚にはどのような事を話してきましたか? チームにどんなアプローチしてきましたか?

 

「苦しい状況でも前向きにポジティブにやるしかないということ。そして、自分たちを信じてみんなでひとつになって戦おう。その2点を何度も何度もくり返し言い続けてきました」

 

ーー今季のFリーグは他力本願の時期も長く、最終節を制しての優勝となりました。名古屋オーシャンズに在籍したシーズンの中でも、最も苦労して優勝したシーズンだったと思います。このリーグタイトルを獲得したことは吉川選手やチームにとってどのような意味がありますか? クラブの歴史において、吉川選手のキャリアにおいて、何をもたらすと思いますか?

 

「本当にたくさんの、多くの学びを与えてもらったシーズンでした。もう2度と同じ経験をしたくないですけど、精神的に1番タフになれたシーズンだったのかなと思います。全員があきらめずに前を向いて戦い抜くことの重要性。その大事なことをチーム全員で体験できたことは、個人にとってもクラブとしても非常に大きな財産だと思います。ここまで追い込まれ、大きなプレッシャーのある中で、プレーできた経験は、言葉には言い表せないものだと思います。“名古屋オーシャンズというチームはどうあるべきか”ということが明確になったシーズンと思います」

 

ーーリーグ戦は終わりました。今季最後となるタイトル、全日本選手権に向けて、どのようにチームとして向っていきますか。

 

「リーグが終わった直後は、正直、全日本のことは考えられなかったです。今は少し時間も経ち、落ち着いて来ましたし、今シーズン最後のタイトルをつかみ取りたいという気持ちも湧いてきています。ここ数年このタイトルを取れていないので、優勝したい気持ちは強いです。ですけど、リーグ戦と同じです。先のことを考えずに、目の前の1戦1戦をしっかりと戦っていければと思います」

 

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